入試直前に「学校を休んで自分なりの勉強を進める」のはアリ?

今日は中3生は入試直前模試、中2生は社会が苦手な皆さん向けのテスト対策講座(希望者のみ無料)を受けています。
学校では「感染予防を理由とした欠席は公欠扱い(欠席日数にカウントしない)」らしく、陽性者でも濃厚接触者でもないのに「念のために学校休ませます」という中3生がクラスに10~20人いるそうです。「みんな休んでたので、給食のから揚げが、めっちゃ余ったから、たくさん食べちゃいました」・・・欠席が多いとフードロスにもなるんですね。

伸学アカデミーの生徒には
できるだけ学校に行って、ふだんと同じ生活リズムをつくろう。
いつもの時間に起きて、太陽の光をあびて、いつもの通学路を歩いて体を動かして、外の空気を吸おう
栄養士さんがバランスよく作って下さっている給食も食べて、休み時間は友達と楽しんで、勉強と息抜きを交互にとろう
と話しています。

入試前に
学校の授業は自習ばかりだから行っても意味がない
「私立が合格したクラスメイトがうるさくて、授業に集中できないし気が散る
「入試前は家で自分なりの勉強を静かにすすめたい
という理由(私からすると理屈に思えていますが)で、学校を休む生徒さんがいる話を毎年耳にします。

上記の言い分には一理ありますが、私の長年の経験上、上記の理由で入試前に学校を休む中3生は

実力が志望校に微妙に足りてなくて、気持ちに余裕がない
いわゆる「あせっている生徒さん・親子共に心配性な御家庭」、

「今までさんざん好き勝手にのんびりしてきたくせに(本人は自分なりに頑張っている気ではいるかもしれませんが、他のお子さんと比べるとそのように感じます)、今になって勉強の雰囲気をかもし出す(私からするとすべてが中途半端な勉強した気分で自分自身や親を納得させてるように見えます)」
いわゆる「アリとキリギリスのキリギリスさんが冬になって困るパターン

すべてとは言いませんが、そういった生徒さんがほとんどでした。当然、入試での不合格のリスクが増え、合格の可能性が減っていきます

自らで適切な判断ができる高3生(大学受験生)だったら学校休んで自宅で追い込み学習もアリかもしれませんが、
15歳の中学生が「学校での学びよりも効果ある自宅学習」を長時間できるとはなかなか考えられません。
(クラスが授業崩壊しているような環境だったら、休んだ方がいいかもしれませんが・・)

しかも、学校を休む生徒さんに限って

「今になって基本問題集をやりたがる
7日間完成・・とか、2週間でできる・・みたいな総復習問題集を突然書店で購入し、1ページからたらたらと進める
教科書の太字を、今になってノートに書き留める
「英単語集をもとに、今になって単語カードを作ったりする
中1の計算問題からちんたら進める
「過去問をとりあえず解いて、○つけして点数だけ出して、間違い直しをしないまま、次の過去問にとりかかる(量だけこなしちゃう)
得意科目または苦手科目に時間をかけすぎて、他の科目の実力が気づかないうちに下がっていく」

とにかく「自己流」のオンパレードになりがちです。

最近はSNSやYouTubeで様々な学習法がネットにアップされているので、「いろんな学習法にふりまわされる」「学習法を変えてみて、ちょっとやって成果が出なかったからと言って、また別の学習法に手を出す」という受験生もいます。

こういった「迷走タイプ」は「塾も転々と変えている家庭が多い」です。あくまで経験上ですが・・・

というわけで
入試直前に「中学生が学校を休んで、自分なり(と思いこんでいる)の勉強を家で進める」のは「ナシ」だと思っています。

公立入試まで20日をきりました。
貴重な時間を有意義に利用して下さいね。

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