「大幅アップしやすい家庭(親)」の特徴とは

昼間は25℃を超え、夜は10℃・・気温差に体調崩しやすくなりますね。伸学アカデミーでは4/29~5/6は大型連休のため休校になります。休校期間中のお問い合わせには5/7に折り返し返信いたします。

先日(4/18)、学年保護者会を行いました。受験学年の中3生の親御さんは全員出席して下さいました。休みなしで2時間、ノンストップで私の話を聞いて下さりありがとうございました。親御さんの「お子さんに対する想い」がしっかりしているので、たぶん今年の中3生も、昨年度生と同様に、最終的には大幅アップすると思います。中2生の保護者会は自由参加でしたが、応用クラスの参加率が高かったです。やはり、親御さんの意識(物事の優先順位を決める価値観)がしっかりしている家庭の生徒さんは学力が高い傾向にあるのですね。もちろん基礎クラスの親御さんもわずかに参加して下さいました。そういった御家庭のお子さんは、私の経験上「今後の伸び率が大きい」です。また、わざわざ丁寧に「その日はどうしても仕事があって、参加できません」と事前に連絡を下さる家庭のお子さんは、同様に伸び率が高いです。あ、連絡なくて欠席された御家庭も、普通に伸びますから御安心ください。

その保護者会の中で「伸びやすい生徒」「伸びやすい家庭」の話をしました。
(あえて「伸び悩む生徒」「受験に失敗しやすい家庭」というネガティブな話はしませんでした)
私が3000人以上の中3生と関わり、3000人以上の親御さんと関わった中での、「子どもが大幅アップしやすい家庭(親御さん)の要素」はシンプルに3つに集約されます。

伸びる家庭の1つ目は「笑顔が素敵」です。

作り笑顔ではなく、自然に周囲に発する笑顔、おだやかな表情の親御さんは、お子さんの成績の伸びが大きく、「成績がいい時と悪い時のブレ」が小さい傾向にあります。
(逆に言うと、いつも無表情・いつも怒りっぽい顔つきだと、親御さん自身もお子さんも互いにストレスがたまりそうですね。ストレスや悩みを抱えての受験・・・親子ともにつらそうです。)

伸びる家庭の2つ目は「親子の会話が多い」です。当たり前と言えば当たり前ですね。

保護者会では「+のストローク>-のストローク>0ストローク」の話をしました。
ストロークは「はたらきかけ」のことです。
+のストロークは「ほめる・はげます」「承認する・詰問ではなく質問する」「笑顔」などです。
「おはよう・おやすみ・いってらっしゃい・おかえりなさい」などの自然な毎日の挨拶も+のストロークに該当します。
「拍手をする・いってらっしゃいと手をふる・ハイタッチ(親子でしないかな?)・頭をなでる」なども+のストロークです。
これらは全体的に「前向きでホジティブ」なはたらきかけですので、お子さんの成長を促します。

-のストロークは「おこる・しかる」が代表的です。
「ネガティブな発言をする・ため息・子どもに反論する・おしつける・舌打ち・たたく」なども-のストロークです。これらは全体的に「後ろ向きでネガティブ」で「ベクトルが子どもに向いていない・目が過去に向けている・プライドや世間体からベクトルが自己保身に向いている」といった傾向があります。-ストロークが蓄積すると親子関係がやばくなります。
これを「伸びる子に変える-ストローク」に変えましょう。
その方法は「上手に叱る・諭す」です。ご自身の怒りの気持ちを3秒待ってしずめ、お子さんの未来に目を向けて、上手に叱りましょう。上手に諭しましょう

一番まずいのは0ストローク(はたらきかけをしない)です。
「言っても無駄だから」「言えば逆ギレされて、こっちの心も折れそう」など、様々な理由から、「触らぬ神に祟りなし」と、「何も言わない・挨拶もしない」、子どもが言っても「ふーん・あっそう・無言」の返答をしたりも0ストロークです。これは-ストロークよりもやってはいけないことです。

多くの親御さんは「+ストローク>0ストローク>-ストローク」と勘違いされているのですが、「+>->0」がお子さんを正しく導くための優先順位になります。

まとめると、「+のストロークの頻度が高い家庭の子は、よく育つ」です。

伸びる家庭の3つ目は「他者批判をしない」です。

自分が頑張っているのに、思うように物事が進まない時、人間はついつい「まわりのせい」にしがちです。「お子さんの成績が思わしくない・お子さんのやる気が感じられない」・・・こんな時に「親の私はさんざん子どもに言ってるのに、言うことをきかない」と言った愚痴を言いたくなります。改善しない我が子を見て、まずは「我が子を批判・ダメ出し」をします。つぎに「子育てを見てくれないご主人に批判・ダメ出し」をします。つぎに「先生は何をやってるのかしら。うちの子を見てくれてるのかしら・・・と学校や塾に批判・ダメ出し」をします。最後は「今の入試制度はよくない・社会や政治が悪い・・・と、社会システムに批判・ダメ出し」をします。
サラリーマンやお父さんが居酒屋で話すことって、仕事や家庭の愚痴や他者批判が多いですね。愚痴を言っても、何も問題は解決しないですよね。わかっちゃいるけど、ストレスを吐き出すんでしょう。
お母様方が、愚痴る気持ちもわかります。でも、一時的にうっぷんをはらせますが、問題は解決しません。わかっちゃいるけど・・・ですよね。

まとめると「他者批判の言動が他の親御さんよりも多い家庭では、お子さんが成長しにくい」です。つまり「受験に失敗しやすい」「伸び悩みやすい」「家庭崩壊しやすい」・・・ろくなことはないです。

なので、私たちが生徒さんと接するときは
「自然な笑顔」・・・ふだんから生徒に情熱を傾け気を配ること
「+のストロークの頻度を高くし、やむをえない時だけ-のストローク」・・・生徒の短所よりも長所に目を向ける・過去よりも、その子の未来に目を向ける
「他者批判をしない」・・・「ひょっとしたら自分にも至らなかった点があるのでは」と自分を省みる努力をする
を心がけています。

皆さんの家庭は「伸びやすい家庭」ですか。それとも「やばい要素のある家庭」ですか。

伸学アカデミーでは、生徒さんだけではなく、親御さんに対してのアドバイスも適時行っています。

トップへ戻る